Success
結論から: 日本語で使える無料OPDSカタログは4つあります。青空文庫(http://aozora.textlive.net/catalog.opds)、達人出版会(https://tatsu-zine.com/catalogs.opds)、オライリー・ジャパン(https://www.oreilly.co.jp/ebook/catalogs.opds)、技術評論社の電子書籍(https://gihyo.jp/dp/catalogs.opds)です。海外のリストが今も載せているInternet ArchiveのbookserverとOAPENは、どちらも2026年8月24日時点で本を返しません。使うときは、OPDSリーダーアプリにURLをそのまま登録するだけです。
この一覧の確認方法
このページに載せたすべてのフィードに、2026年8月24日にブラウザと同じUser-Agentで実際にアクセスし、リダイレクトを追い、返ってきた内容を読みました。さらにカタログの中をたどって、実際にダウンロードできるファイルに行き着くところまで確認しています。本にたどり着いたフィードだけを「使える」として掲載しています。
この最後の確認が重要です。ステータスコードだけでは判断できません。下に挙げた「もう動かないフィード」のうち2つは200 OKを返します。片方は本文が0バイト、もう片方は中身が空のカタログです。「ブラウザで開いてXMLが出れば生きている」という、どのリストにも書いてある確認方法では、どちらも通ってしまいます。
OPDSを初めて使う場合は、まずiPhone・iPadでOPDSを設定する方法を読んでから、このページで接続先を選んでください。
日本語のカタログ
| カタログ | 内容 | フィードURL |
|---|---|---|
| 青空文庫 Revised | 青空文庫の作品をOPDSで配信 | http://aozora.textlive.net/catalog.opds |
| 達人出版会 | 技術書の電子書籍 | https://tatsu-zine.com/catalogs.opds |
| 技術評論社 電子書籍 | 技術書・実用書 | https://gihyo.jp/dp/catalogs.opds |
| オライリー・ジャパン | オライリー日本語版 | https://www.oreilly.co.jp/ebook/catalogs.opds |
青空文庫 Revised
日本語で読むなら最初に登録すべきカタログです。青空文庫の著作権切れ作品をOPDS形式で配信していて、新着から作家別までたどれます。2026年8月24日の確認では、新着一覧の1階層下でダウンロード可能なファイルが300件見つかりました。
ひとつ注意点があります。このカタログはHTTPのみです。HTTPSのアドレスは接続そのものを拒否するので、すべてのURLをHTTPSに書き換えるタイプのリーダーでは接続できません。他のどのカタログ一覧にもこの記載はありません。
達人出版会・技術評論社・オライリー・ジャパン
3社とも自社の電子書籍カタログをOPDSで公開しています。無料で全部読めるわけではなく、購入した書籍を自分のリーダーに取り込むための入口として使うものですが、カタログ自体は誰でも閲覧できます。今回テストしたなかで最大のフィードは達人出版会の全書籍一覧でした。
どの言語でも使えるカタログ
| カタログ | 内容 | フィードURL |
|---|---|---|
| Project Gutenberg | 7万点以上の著作権切れ作品 | https://www.gutenberg.org/ebooks/search.opds/ |
| Open Library | Internet Archiveの蔵書目録、OPDS 2.0 | https://openlibrary.org/opds/ |
Project GutenbergのOPDS検索は言語で絞り込めます。これはほとんどのカタログ一覧が書いていない機能です。URLの末尾に?query=l.jaを付けると日本語の作品だけが返ってきます。
https://www.gutenberg.org/ebooks/search.opds/?query=l.ja
ただし2026年8月24日時点で、この日本語フィードが返す作品は22点です。7万点というのは全言語の合計であって、日本語で読めるのはこの数だという事実は、どのリストも書いていません。日本語の蔵書という点では青空文庫のほうが圧倒的です。
justReadではProject Gutenbergが最初から組み込まれているので、URLを入力しなくても閲覧と検索ができます。
Open LibraryはInternet Archiveが運営する蔵書目録で、消滅したbookserverの実質的な後継です。ただしOPDS 2.0(JSON形式)のみに対応しているため、2.0に対応したリーダーでしか使えません。
もう動かないフィード
以下はどれも他のカタログ一覧が今も掲載しているものです。2026年8月24日に確認した結果、いずれも読める本を返しませんでした。削除せずに残しているのは、何が死んだかという記録こそが、他のリストにはコピーできない部分だからです。
Internet Archive bookserver、https://bookserver.archive.org/catalog/。ホストが応答しません。カタログのパスもドメインのルートも、リダイレクトでもエラーページでもなく、無応答のままタイムアウトします。Internet Archiveの蔵書そのものは健在で、その手前のOPDSサーバーだけが消えました。代わりにOpen Libraryを使ってください。
OAPEN、https://library.oapen.org/opds。この一覧でもっとも紛らわしいものです。連続10回アクセスしたところ、8回は200 OKで本文が0バイト、残り2回は500 Internal Server Errorでした。リーダーからは、エラーも出ないまま空のカタログとして見えます。OAPENはhttps://library.oapen.org/feed/atom_1.0/siteも公開していますが、これはDSpaceのサイトフィードで、各項目のリンク先はHTMLのページだけです。電子書籍ファイルへのリンクは1つもありません。
Feedbooks、https://catalog.feedbooks.com/catalog/index.atom。FeedbooksはCantookに統合されました。旧アドレスは今も「Cantook Market」という題名の、形式としては正しいOPDSナビゲーションフィードを返しますが、エントリは0件で、下位カタログへのリンクもありません。
ManyBooks、https://manybooks.net/opds/。Cloudflareの認証画面の裏にあり、完全なブラウザ以外には403を返します。MobileReadのwikiが今も載せているsrv.manybooks.netも同じです。
Standard Ebooks は支援者限定
Standard Ebooksは著作権切れの作品に丁寧な組版と表紙を付けて公開しているプロジェクトです。書籍自体はウェブサイトから無料でダウンロードできますが、OPDSカタログは支援者限定です。https://standardebooks.org/feeds/opds、https://standardebooks.org/opds、/feeds/opds/all、/feeds/opds/new-releasesのいずれも、2026年8月24日時点で401 Unauthorizedを返しました。「新着フィードは誰でも使える」と書いている一覧が多いのですが、それは正しくありません。
カタログが生きているか自分で確かめる方法
確認は2段階です。
- そもそも中身が返ってくるか。 動いているOPDS 1.2フィードはXMLで、タグの羅列が返ってきます。本文が空の
200 OK、無関係なサイトへのリダイレクト、パーキングページは、どれも404と同じ意味です。 - 実際のファイルにたどり着けるか。 返ってきた内容から
<entryを探します。1件もなければ空のカタログです。あれば下位カタログをひとつ開いて、typeがapplication/epub+zipのリンク、またはrelにopds-spec.org/acquisitionを含むリンクを探します。それが本体です。
自分のライブラリをカタログにする
公開カタログは新しい本を見つけるためのものです。OPDSの本領は、自分の蔵書をiPhoneから読めるようにすることにあります。
- Calibre Content Server. Calibreで蔵書を管理しているなら、
http://<あなたのIP>:8080/opdsで全ライブラリをOPDS配信できます。読書位置と評価を書き戻す双方向の使い方はCalibreライブラリ同期を参照してください。 - calibre-web. Calibreのデスクトップアプリを起動したままにしなくてもOPDSを公開できるウェブフロントエンドです。
- Komga と Kavita. コミックやマンガ、電子書籍向けのセルフホストサーバーで、それぞれOPDSエンドポイントを持っています。
justReadはこれらすべてにカスタムOPDSサーバーとして接続でき、サーバーごとの絞り込みとページ送りに対応しているので、大きなカタログでもスマートフォンで扱えます。対応サーバーの詳細はOPDSリーダーのページにまとめています。
まとめ
日本語で読むなら青空文庫、技術書を買っているなら達人出版会や技術評論社、そして自分の蔵書はCalibre Content Serverから。この3つを登録すれば、iPhoneがそのまま読書環境になります。接続手順はiPhone・iPadでOPDSを設定する方法を、他の記事は読書ガイド一覧をご覧ください。
App StoreでjustReadをダウンロードすれば、Project Gutenbergのカタログはすぐに使えます。
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